2010年5月4日火曜日

米軍基地について思う事

JMMで知ったのだけれど、米軍基地の75%は沖縄県に集中している。しかも、岡本行夫氏(文芸春秋5月号)によると、沖縄の過重負担の原点は1972年の日本復帰にあるとの事。「そもそも1960年の日米安保体制は、沖縄とは無関係につくられた。したがって、日本本土を防衛する体制は、沖縄抜きで完結していた。そこに、米軍基地と兵員を満載した沖縄が返還された。日本の防衛に本土プラス沖縄の基地・兵力はいらないので、基地の削減が可能になった。そこで、本土は自分たちの周りの米軍基地から削減していった。沖縄返還後、本土の米軍基地が65%削減されたのに対し、沖縄は15%だけにとどまった。その結果、米軍基地の75%が沖縄に集中することになった」

今まで、知らなかった。そりゃ、沖縄の人達は怒るに決まってる。

米軍基地が来て欲しくない、とみんな思っている。しかし米軍基地はまだどこかに駐留して欲しい。鳩山政権も揺れているが、日本人が皆揺れているのではないかと思う。民主党の掲げた有事駐留(戦争が起きた時だけ駆けつけてくれればいい)を基に、なるべく基地を減らし、沖縄の負担を軽減して行かないといけないと思う。

首相は5月までに解決すると言うが、むしろ、これからやらなくちゃならないのは、政府が各県に候補地を指名し、負担をお願いすることだろう。すると、全県で反対運動が起こる。自分の身近に感じられて、初めてなんとかしなくちゃ、という雰囲気が生まれる。あと1-2年、大揺れに揺れてもいいように思った。